NICOプレス Vol.156
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123 INSSERPOCここがポイント店長 伴田 正弘 氏〒950-0863 新潟市東区卸新町3-16-31TEL.025-270-1188 FAX.025-250-1215URL http://www.nature-katayama.jp/※食料品店を意味する「グローサリー」と「レストラン」を合わせた造語。同一の店内や敷地内で販売されている食材をその場で調理・提供する新しい業態。1階食料品売り場は、48もある冷凍ストッカーに県内外から厳選して仕入れた高品質の肉や魚の加工品、惣菜、スイーツまで多彩に品揃え。試食できるチーズや生ハム、PB商品の日本酒も好評だ。新たなライフスタイルを提案する空間「KATAYAMA EIGHT」。デザイン・機能を重視した生活雑貨や、デンマークの家具ブランド「フリッツ・ハンセン」のショールーム、料理ができるカルチャー教室も。2階には他にレストランとカフェスペースもある。新鮮な野菜や果物はバイヤーが直接農家を訪ね、片山商事の健康生活への思いに共感してくれた生産者から仕入れている。「野菜を仕入れる農家さんから学んだことがあります。みなさん『子どもに食べさせる野菜を作りたい』とおっしゃる。私たちの食の安心・安全への思いも一層強くなり、『未来の子どもたちに食べさせたいもの』が商品選びの大前提になりました」と話す伴田氏。09The key to vitalityNICOクラブ会員片山商事株式会社ナチュレ片山パワーあふれる現場に潜入!ニイガタ元気企業2017年11月にオープンした片山商事株式会社の大型複合店舗「ナチュレ片山」がこれまでにない業態のコンセプトストアとして注目を集めている。建坪約900坪、2階建ての世界最大級ログハウスにはお客様を惹きつけるさまざまな “ワクワク”がちりばめられていた。売る側も買う側も「楽しい」がキーワード衣食住を網羅した品揃えとエコロジーな店づくり店内で販売する食材を味わうグローサラント※が稼働「健康生活を応援します。」 一途な理念から 新店舗が誕生見て、味わい、購入する思わず笑顔になる買い物空間 平日も多くのお客様で賑わうナチュレ片山。健康的なライフスタイルを提案する多彩なアイテムを取り揃えている。1階の食品売り場ではこだわりの食材を求める人、2階のインテリアや雑貨店、レストランでは、ゆっくり食事や買い物を楽しむ女性グループなど、人々の笑顔が印象的だ。「買い物が楽しい、と言っていただけるのが一番うれしいですね。私たちも商品を選ぶのが本当に楽しいんです」と話すのは、店長の伴田氏。特に週末は家族連れが多く、実際の来客数は平日の3〜4倍になるという。ぶれないコーポレートスローガン。時代に合わせ業態を進化 1985年に配達が主だったそれまでの酒販店の販売形式を大きく変え、県内初の酒のディスカウントショップ「セルフ片山卸団地店」を開店。「健康生活を応援します」というスローガンのもと、酒類以外にも添加物を使用しないおつまみや食品を扱ってきた。2010年オープンの「セルフ片山ピアBandai店・新潟屋」は、健康志向の時代のニーズを捉え、食品部門によりウェイトを置いた。「ナチュレ片山」は、ピアBandai店以上に品質と品揃えにこだわり、さらには衣食住すべてにおいて、人々の豊かで健康的な暮らしに寄り添うことをコンセプトとしている。同社の一貫した思想が進化・深化したことで実現した空間といえる。野菜の販売やエコへの取り組みに挑戦 注目ポイントの一つが、同社で初めてとなる野菜の取り扱いだ。品質を重視し、3つの栽培方法(①農薬・肥料どちらも使わない自然栽培 ②農薬を使わず有機肥料のみ使用する有機栽培 ③減農薬栽培)のいずれかを実践する農家や、若手生産者など約60軒と契約。うち9割が県内の生産者だという。社長の強いこだわりで全量買取としているため、生産者には売れ残りのリスクもない。 仕入れた新鮮な野菜は2階のレストラン「SUZU8」で調理・提供もするため、食材ロスの心配も解消できる。「厨房で出た生ごみをバイオ分解で1/5に減量して堆肥化し、それを契約生産者に使ってもらうことも考えています」と伴田氏。すべてが循環するエコロジーな業態は、健康志向の生活者の強い共感を得るだろう。ナチュレ片山が提案する「これからの健康生活」に、ぜひ注目したい。 活力カギの

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