NICOプレス Vol.156
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SSERPOC IN08「広報を勉強して人に伝えることの大切さ、言葉の大切さを実感しました。会社案内やHPも難しいことを載せるのではなく、この会社で働いてみたいと思ってもらえるような、当社ならではの見せ方で興味を惹く作り方をしたいです」と語る瀧見専務。広報を学んでから作成したチラシやパンフレット。分かりやすいキャッチコピーや文章、伝えたいポイントなどを考慮している。めっき技術、町工場という現場を知ってもらうためのインターンシップ受入も積極的に行う。初出展した機械要素技術展ではニュースリリースをはじめ、ブース内の展示パネルや見せ方などをNICOの今尾アドバイザーとともに考え、約1年かけて準備。事前の情報発信も積極的に行ったことから、展示会のリリースに掲載され、注目を集め、期間中は多くの人で賑わった。「新和ZiNT」は、一般的な亜鉛めっきよりも耐食性が高い亜鉛ニッケル合金めっきに加え、高耐食性のトップコートを塗布した同社独自の表面処理。アメリカ・PAVCO社が開発した高耐食性トップコートを日本で初めて導入。NICO支援策活用企業に聞く! 暖房器具部品やガス器具部品などのめっき加工を主に手掛ける新和メッキ工業株式会社。2年前から電子部品の金めっき加工を開始するなど、時代に即した技術に取り組む同社は昨年、アメリカの表面処理トップメーカーPAVCO社との技術提携による最先端の防錆表面処理「新和ZiNT」を開発した。 「日本とアメリカ、それぞれのめっき技術の優れた部分を融合させれば、会社の大きな武器になると思いました」と瀧見専務。日本海の波しぶきや降雪によって鉄が錆びやすいという地元顧客の声もあったことから、一般的な亜鉛めっきの20倍以上の耐食性がある独自の表面処理を実現させた。 「アメリカの企業とお付き合いできたのは、当社に英語事業部があることも大きな強みでした」と言うように、同社では英語が堪能な社員が翻訳や通訳などを行い、1961年(昭和36年)創業の新和メッキ工業株式会社は、上越地域の顧客を中心に事業を展開するめっき加工業者。近年は最先端技術の導入や開発、さらに地元に貢献する事業にも取り組んでいる。同社の瀧見専務に、これまでの取り組みなどについて伺った。NICOクラブ会員地元の企業をサポートするサービスを2年前にスタートした。この事業を広く知ってもらおうと、瀧見専務はNICOの広報実践講座や広報相談会などを受講し、有効的なニュースリリースの書き方などを学んだ。「英語事業部がきっかけでしたが、新和ZiNTという名称やキャッチコピーも、講座でお世話になった今尾アドバイザーと相談して決めました。伝え方を工夫しながらその後の広報にも繋げていきました」。 昨年は機械要素技術展(M-Tech)に初出展し、新和ZiNTをはじめ同社のめっき加工技術を紹介。「ZiNTは最先端の表面処理技術なので、市場で求められるのはこれからだと思います。また、展示会を通して、めっきをよく知らず、錆びに困っているお客様が多いことが分かり、私たちがまだ気付かない新しい市場があるのではと感じました」。 広報活動によってメディアに登場する機会が増え、会社の認知度やイメージが向上。社員のモチベーションアップや人材の確保にも繋がっているという。「会社を続けていくためには常に挑戦し、発信し続けて、結果を出していくことが必要。そうすれば新しい仲間も増え、会社が成長する。そういうサイクルの中で成長させていきたいです」と瀧見専務。今後もめっきという技術を広く発信しながら、新たな可能性を追求してゆく。NICOの    を活用!コレ上越市で開催された広報のセミナーを受講したのを機に、広報実践講座や広報相談会を活用。昨年の機械要素技術展(M-Tech)では、NICOブース内に初出展した。英語事業部の設立が広報を勉強するきっかけにメディアを通して会社の認知度やイメージが向上新和メッキ工業株式会社専務取締役 瀧見 直晃 氏〒943-0821 上越市大字土橋1631TEL.025-524-5426 FAX.025-524-5498URL http://www.sinwa-mekki.com/最先端の表面処理技術を開発し、積極的な広報活動で発信日本とアメリカの技術を融合防錆めっきに挑戦NEXT STAGE

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