NICO

【NICOpress136号】一菱金属株式会社

業務用厨房用品などを製造する燕市の一菱金属株式会社。同社が開発したステンレス製レードルが今年3月、「ニイガタIDSデザインコンペティション2016」「ツバメ・インダストリアル・デザインコンクール2016」で賞を受賞し、話題となっている。

シンプルで機能性を追求したステンレス製レードルが高評価

一菱金属株式会社
江口 広哲 氏

金属加工の高い技術から生み出されるステンレス製品

一菱金属株式会社は、業務用厨房用品の開発・製造をメインにOEM製品や家庭用日用品を手がける金属加工メーカー。ステンレス製のメジャーカップや油ひきセット、オイルポットなど、高い技術から生み出されるオリジナル商品はロングセラーとなっている。

同社の江口さんは燕三条のデザインユニット「monge(モンジュ)」として、生活雑貨なども開発。その製品は「百年物語」に選定されるなど評価を得ているが、本業である金属加工製品の商品開発を追求するため、平成25年度「NICOねくすと創造塾」を受講した。「市場のニーズをどのように捉え、開発に向けて考えていけばいいのかを勉強したかったというのが一つ。そして、作った商品をどのような形でバイヤーさんなどに伝えていけばいいのかを知りたいと思い、参加しました」。

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シェフからの要望がきっかけでレードルを開発

「ニイガタIDSデザインコンペティション」にもほぼ毎年商品を出品するなど、常にチャレンジを続けている同社。そこに昨年6月、燕三条のモノづくりプロジェクト「ts_LABO」を通して、東京のフレンチレストランのオーナーシェフからレードルの開発依頼があった。「レードルを調べ、自分で叩いたり削ったりして、最初の試作品を作りました」。それを基に細かい部分のデザインをデザイナーに依頼した。届きにくい鍋のフチにもフィットするようにアールの形状を何度も微調整したり、お玉のように形が丸くないため、プレス作業の調整に手間取るなどの苦労もあったが、斜め双方向に注ぎ口を入れたことで、左右どちらの手でもきれいに盛り付けができるレードルが完成した。

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お玉とレードルの良い部分を合わせた一体成型の「すくいやすく注ぎやすいレードル」。同社が培ってきた手作業によるプレス加工の技術が活かされている。

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自社ブランド「conTe」は毎日の台所仕事を楽に、楽しくしてくれる商品がコンセプト。第一弾はフチをカールさせていないステンレスボウルやザルを発表した。

自社ブランド製品に力を入れていきたい

この「すくいやすく注ぎやすいレードル」は、平成27年度のIDSコンペティションで準大賞を受賞。審査員をはじめ、大手生活雑貨店や百貨店のバイヤーから高い評価を受け、すでに取り引きの話も進むなど今後の販路拡大が期待されている。

「バイヤーさんからの要望で、同じシリーズのツールをもう一点開発中です。そして、これからオリジナル商品開発と同様に、力を入れていきたいのが、当社が立ち上げた家庭用日用品のブランドです」。6月に東京で開催された見本市「インテリアライフスタイル」でデビューした「conTe(コンテ)」は、新たな自社ブランド。「今後は展示会などを通して徐々に販路を広げていけたらと思っています」と語る江口さん。高い技術と実用性を備えたデザインが融合したオリジナル商品で、新たなステージを目指す同社の今後に注目したい。

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「“百年物語”や“ねくすと創造塾”で学んだことや人とのつながりが、今回のレードルを開発する上でも影響を与えていると思います」と語る江口さん。

NICOのコレを活用!

「NICOねくすと創造塾」や「ニイガタIDSデザインコンペティション」に参加。そこで得た経験を商品開発や販路開拓に活かしています。

企業情報

一菱金属株式会社
〒959-1288 燕市燕49-7
TEL.0256-63-7211 FAX.0256-62-2246
E-mail ichibishi@outlook.com
URL http://www.ichibishi.com
URL http://conte-tsubame.jp

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