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IT21 設立趣旨

 21世紀を迎え、情報技術(IT)革命推進の基本理念を定めたIT基本法が施行されました。超高速ネットワークインフラの整備、電子商取引の推進、電子政府の実現などを基本方針としています。一方、企業においては、情報ネットワークの活用による基幹業務の総合的な見直しとともに、新たなビジネスモデルを念頭においた戦略的情報化投資が進められています。すべての国民がITの恩恵を享受できる社会の実現に向け、国を挙げてIT革命の本格的な取り組みが始まりました。

 IT革命が地域に浸透していく中で、これをサポートするIT産業の役割はたいへん重要であると認識しています。業界として、IT活用の普及・高度化のためのサポート事業を展開するとともに、高度なソフトウェア技術者の育成・確保に努めITの最新技術を積極的に先取りし、それらを自らが提供するサービス・商品へ迅速に活かし顧客をリードしていかなければなりません。

 本県のIT産業界は、一部で市町村単位のソフトウェア産業協議会を組織し、地域における情報化の普及・啓発、人材の育成、会員間の技術交流などを事業として実施しています。しかしながら県全体としてのまとまりはなく、本県におけるIT活用の普及・高度化に向けた行政等との連携や専門家集団としての適切な提言等は十分なされておりません。また、IT活用者に対する情報提供も不十分です。

 我々は、このような状況を踏まえ、県の情報政策ビジョンにもある「魅力あふれる情報新世紀にいがた」の実現に向けて、IT産業の振興と本県におけるIT活用の普及・高度化に資する事業を実施する団体としてWeb上での活動を中心にした「新潟県IT産業ネットワーク21」を設立し、もって地域社会に貢献しようとするものです。